トゥーロン大会 レース初日

SoftBank Team Japan competing in Louis Vuitton America's Cup World Series Toulon
© Matt Knighton

2017年に開催される第35回アメリカズカップの予選「ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ(以下「LVACWS」)」の第8戦トゥーロン大会が2016年9月9日に開幕しました。LVACWSは全6チームで争われ、9日がトライアル(練習)レース、10~11日が本番レースです。

9月10日は、本番レースの1日目。観戦エリアはヨット・クラブ・ド・トゥーロン前に広がるムリヨンビーチです。レースの前に各チームの艇は、観戦エリアの前をパレードします。フランスの英雄、フランク・カマ艇長(スキッパー)が率いるグルパマ・チーム・フランスに対する観客の声援は圧倒的ですが、日本の国旗を持つファンもいて、ディーン・バーカー艇長率いるソフトバンク・チーム・ジャパンへの声援も負けていません。

レースは午後2時30分から午後4時。微風でしたが、予定していた3レース全てが行われました。南東からの風が吹き、風速は3~4m/s。風は非常に弱く、フォイリング(翼走)は見込めず、走ることも困難なコンディション。ソフトバンク・チーム・ジャパンはこの微風に悩まされ、第1レースは5位、第2レースは4位、第3レースは5位と苦戦をしいられました。時折風が強く吹くことがあり、ソフトバンク・チーム・ジャパンが得意とするロケットスタートを切ったレースでも、一度の風が吹く角度の変化で逆転されてしまうようなケースが多く見られました。また、風が弱かった影響で、レースの距離が通常よりも短めに設定され、一度の不運を挽回するのにはあまりにも厳しい状況でした。

そんなコンディションの中、見事な走りを見せたのはアルテミス・レーシング(スウェーデン)。第1レースは1位、第2レースは1位、第3レースは3位と全て良い成績を収め、LVACWSトゥーロン大会の本番レース1日目を終えて全体で1位となりました。LVACWSの総合順位で、ソフトバンク・チーム・ジャパンと競っているライバルチームだけに、今大会で差をつけられるわけにはいきません。明日の本番レース2日目では各レースの得点が倍になることもあり、ソフトバンク・チーム・ジャパンの好走に期待がかかります。

 

【LVACWSトゥーロン大会 本番レース1日目終了後のコメント】
■早福(そうふく)和彦総監督兼選手
「スタートの精度を上げることが、今大会の課題の一つでした。今日のスタートは悪くありませんでしたが、その後、風軸の変化や、風の強弱をつかむのが難しい場面もあり、後続の追い上げを許してしまいました。明日も同じようなコンディションが予想されているので、今日の反省点を明日に繋げたいと思います」

■チームのタクティシャン(戦術リーダー)であるクリス・ドレーパー
「今日は風の強弱があり、風軸の変化も大きい非常に難しいコンディションでした。良いスタートが切れたのに、下マークでは順位を落とす展開で、チームとしてはフラストレーションのたまる結果でした。風下でのコース取りに反省点があるので、きちんと分析して修正していきたいです」